banner  吉川マサルと申します。Webサイト算数にチャレンジ!!を1996年から続けています。東京・恵比寿で小さな塾ARENAを運営しています。当ブログには主に洋服・映画等について書く予定。More...
10月
29th

P.S.アイラヴユー

投稿者: マサル | Files under Cinema, ★1

 現在公開中のアメリカ映画、「P.S. アイラヴユー」です。TOHOシネマズ六本木のシアター7で観賞してきました。

 土曜日のレイトショー(21:40〜)ということもあって周囲はカップルばかり。私も両サイドもそれぞれカップル、しかも何故か左隣も右隣も女性のほうという状況で上映開始となりました。

 開始早々、主人公2人のドタバタ劇が始まります。「死んだ夫から次々と手紙が届く」という設定であることは予告編で何度も見ていたので、「ははーん、ここで生前の彼とのラブラブの関係を描くのだな」と思って見ていたのですが、これがなかなか面白い。下品な会話連発でなかなか笑えます。

 「お、これはなかなかアタリかも?」と思い始めたころ、旦那の一風変わった葬儀のシーンとなり、物語はいよいよ本題へ入っていきます。最愛の夫を失った絶望から立ち直れず、なかなか社会復帰できない主人公・ホリー。そこに死んだはずの旦那からの贈り物が届き、そこに書かれた指示通りにホリーは行動していく…というものなのですが、どうにも私はノレず、開始30分くらいで「あと何分あるんだろ?」と時計を見たくなってしまいました。その「ほら、泣けるよ、泣けるよ」という設定に一歩ひいてしまったのか、それともホリーの友人のデニースのDQNっぷりにドンビキしてしまったのか…。手紙が届く種明かしはまぁ、予想とは違ったのですが、それも(私にとっては)さほど感動を呼ぶものではなく、久しぶりにエンドロールの途中で退席してしまいました。感動していた皆様、失礼いたしました。m(__)m

 不思議だったのは両サイドの女性。開始20分くらいの奇妙な葬式のシーンからもうずっと泣きっぱなし。「え?ここはまだ泣くシーンじゃないんじゃ?」と思うシーンでも泣きまくり。うーん、意味が分かりません…。なにかご自身の体験と重ね合わせているのかなぁ、という感じですが、私にはまったく理解できませんでした。別に「泣け、ほら泣け」という映画もキライなわけじゃなくて、例えば「おくりびと」なんかにはそんなシーンもありましたけど、あちらはそれでもつい泣いてしまうんですよ。でもこの映画はどうもダメでした…。

 というわけでレビューを書くのもおっくうで2〜3日経過してしまったわけですが、その間にふと思ってしまった恐ろしいコトがあります。

「この映画、主人公の女性が自分の好みの顔立ちだったら、もしかしたら泣けてるんじゃ?」

うーん、認めたくはないけれど、もしかしたらそうなのかも…と思わなくもなかったり..ううむ。「言えない秘密」もシャオユーがあんなに可憐でなければシラケていた可能性が高い気はするし、うーむ。もしそうだとしたら、私は「自分の好みの子のかわいそうな様子の描写には泣けるけど、そうでなければ何とも感じない」ヤツなんだろうか…ううむ。まぁ、主人公の顔を全部変更した映像でもないかぎり分からないコトなので考えてもしゃーないのですが、ううむ、イヤな可能性に気付いてしまったものです..。(追記:あ、でも上野樹里はまるで好みじゃないけど「虹の女神」は結構泣けた….ということを後日思い出しましたww)

 

個人的満足度:★☆☆☆☆(とりあえず満足度という点では今年劇場で見た映画では一番低いかな…)

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10月
26th

ダークナイト再考(4回目)

投稿者: マサル | Files under Cinema

 今年度最大のヒット作(日本では興行的には失敗したようですが)、「ダークナイト」の4回目です。この日がダークナイト上映最終日となる渋谷シネパレスで観賞しました。「もうあと1.5ヶ月でBlu-ray版DVD版の発売だし、さすがにそれほど混んでないだろう」と思っていたのですが、甘かったです。完全に満席でした。ちゃんとお昼に整理券を取りに行っておいて良かったです。(^^;

 「これで最後か…」と思って9/26に3回目に行ったにも関わらず、今回また行ってしまったのにはワケがあります。それは宮台真司のこの記事を読んでしまった、ということでした。宮台真司の著作を最初に読んだものは12〜13年前、「終わりなき日常を生きろ」で、その切れ味鋭い分析と文体にシビレてしまい、その後彼の著作はほぼ必ず購入して読むようにしています。さすがに最近は、「あ、これ以前にも書いてた(言ってた)な」というものが多くなってきていますが、それはまぁ彼が「世直し」を目的に執筆活動をしているので、自らの主張を世の中に繰り返し露出させる必要があるということなのかと思います。

 さて宮台氏は記事中で、ダークナイトおよびジョーカーについて彼なりの分析を試みているのですが、私は「なるほど、自分がこんなにダークナイトに魅力を感じるその理由はこういうことだったのか」と思う一方、「そうだっけ?少なくともそうは感じなかった記憶が?」と思う部分もあって、そこで浮かび上がってきた様々な疑問を確認すべく、まだ上映している映画館を探して観賞した、というわけです。

 まず、前半のミメーシスによる悪の感染という部分は、私も感じていたことなので完全に同意というか、「文章化してくれただけ」という感じです。まぁ、それを起こすヒースの演技はやはりスゴイとしか言いようがないわけですが。

 私がこの記事で一番「なるほど」と思ったのは、「逆神義論」のくだりです。(以下『』内は引用)

『説明されるべきは反秩序ではなくむしろ秩序である』

『説明されるべきは悪ではなくむしろ善である』

ダークナイトの(ジョーカーの視点からの)世界観はまさにこれなんですね。社会が秩序をもって成立しているのはむしろ奇跡に近い。じゃあ現在なぜ成立しちゃっているかというと、「そのほうがトクだ」という意識の伝達が、人間の行動を規定しているから。言うなれば人間はみんな(これまた宮台流に言えば)「寄らば大樹の陰」なヘタレだから。ジョーカーはそんな思考停止したヘタレに対して「お前らがより所にしている信頼なんてものは、幻想にすぎない。さぁ、その幻想がウソだと気付いたらどうなるかな?HAHAHA..」という問い掛けを喉元に突きつけてくる。なるほど、私が「ダークナイト」を観るたびに受ける形容しがたい衝撃や違和感と、ジョーカーへの理由の分からない(分からなかった)共感は、ここにその理由があったんだと明確に分かりました。うん、これだよ、これ。(^^;

 その後も宮台節は続きます。二隻のフェリーのシーンについて彼は、

『むしろ私たちは、ジョーカーが提示する二者択一のどれもが、私たちが両立可能だと思っている崇高な価値〜愛と正義、法と正義、正義と人命〜が、「普通は両立可能ではない」ことを示すデモンストレーションになっている事実に、注目する必要があるだろう。 』

と指摘してます。うーん、私はあれはジョーカーがバットマンに突きつけた(デントとレイチェルの2人を同時に死の危機に陥れたシーンと同種の)無理難題の1つで、乗員たちの軌跡の選択によってそれを回避させることによって「やはりほとんどの人間は真に悪にはなりきれないんだ」という、作品の中で唯一ヒューマニズムの存在を主張しているシーンかなと能天気に考えていたのですが..。確かにそう考えないと、「秩序の存在は決して自明ではない。むしろ異常事態なのだ。そんな幻想にすがるなヘタレどもよ」というジョーカーの行動パターンから外れることになってしまいますね。(単なるバットマンとの遊びの1つになってしまう)

 ここで宮台は、

『911以降の米国〜〜私のいう「頭の悪いネオコン」〜〜はフリークスを公然化してしまった。(中略)私たちの多くが「自由と合法は両立しない」など崇高な価値同士の両立不能に気づいている。』

と述べ、現在の「世界/社会」と結びつけようとしています。ただ、私がここで連想したのは、秋葉原殺傷事件等のような身近な事件のほうでした。「一流大学・一流企業に入れば幸せになれる」「勉強すれば将来は安泰」などという物言いが幻想にすぎないことは自明ですが、しかしながら未だにそれを信じてやってきた(信じている親・教師に育てられた)人はいるわけで、その事実をジョーカーならぬ実社会によって突きつけられる人たち。こちらも十分に『寓意的』だなと思いますね。

 そして今回私が最も注意して観賞したのは、前半部分でのデントの描かれ方でした。デントが中盤の事件を堺にトゥーフェイスに変貌していく設定は、この映画の最重要部分の一つだと思うのですが、今までの3回の視聴ではジョーカーの迫力と終盤の怒濤のストーリー展開のほうに目を奪われてしまい、特に「光の騎士」っぷりの部分が印象に残っていませんでした。しかし…やはり個人的には、デントの正義感ぶりはちょっと表現不足(というより、他のスゴイ表現にかき消されている?)気がしますねぇ。マフィアを一網打尽にするシーンや裁判のシーンもありますけど、おそらく「4人での会食シーン」での会話が、デントの「光」の部分を最も象徴しているところなんだろうなと思います。うーん、しかしちょっと弱いかなぁ..。その後の身代わりになるシーンも象徴的ですけど、あれはジョーカーに言わせれば「綿密な計画を立てる策謀家」な部分なわけですし。

 とまぁ、非常に有意義な4回目の観賞でした。思えば、1回目は中盤以降のスピーディな展開とジョーカーのカッコよさに身震いし、2回目は友人と行ったのでその反応が気になってあまり集中できず、3回目はもうストーリーを知っていることもあって「燃えるシーン」だけを心待ちにしてしまい…という感じだったかなと思います。まぁそれでも十分すぎるほどにシビレるのですが、しかしこの4回目は、宮台氏の記事のおかげで、いろいろなテーマを持って臨むことができましたね。

釣りです、釣り(^^;

 記事の最後に宮台氏は、

『そこに私は、(中略)ヘブライズムとヘレニズムの「野合」から生まれた「西洋的なるもの」の反復を、見ずにいられない。』

と〆ていますが、(まぁ単なる表現上のことだとは思いますが)本当に「見ずにはいられない。」のだとするならば、やはり彼はすごすぎる感性・知性の持ち主だと思うと同時に、「アホになって見るモード」がなくて「〜にはいられない」のならば、それはやや不幸なのかも、とか思ってしまいました。

(追記)

「ダークナイト」のIMAX版の上映を嘆願する署名運動こちらで行われています。ぜひ署名を!

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10月
24th

ゴッドファーザー PART II

投稿者: マサル | Files under Blu-ray, Cinema, ★5

 「ゴッドファーザー」の続編です。マイケルのその後と、ヴィトの若い頃を描いた作品で、前作同様、アカデミー作品賞を獲得した名作です。

 前作同様、夢中になって画面にかじりついてしまうような作品ではありませんでしたが、アル・パチーノ演じるマイケルの「仕方なさ」ゆえの哀しさ、ロバート・デ・ニーロ演じるヴィトの執念・信念ゆえの格好良さは十分すぎるほど伝わってきてシビレました。各シーンの作り込みもこれまた前作同様の素晴らしさで、建物や景色の美しさが暗殺シーン等をより際立たせているように思えます。とにかく「上質」という点においては、文句の付けようがないと思います。

 相変わらず登場人物が多く、またみんな似たような格好をしているので混乱しやすいのですが、そこは劇場と違って「あれ?なんだっけ?」と思ったら前のシーンに戻ることができるので、混乱はありませんでした。劇場で観たらいくつか「あれれ?」というポイントがあったかも知れません。それでも「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」よりは分かりやすい感じがしますね。(^^;

 さて物語は冒頭にも述べた通り、前作の「以前と以後」を描いています。それらを交互に描くことによって「以後」側にいるマイケルの苦悩がより強く伝わってくるというちょっとミエミエの狙いなんですが、しかしそれが見事にハマっています。何をしても強く・格好良く・正しくて余裕すら感じられるヴィトと、強いけれども「必 死 だ な w」感が伝わってくるマイケルを交互に描かれると、だんだんと「もういいじゃないか、マイケル」という気分になってちゃいますねぇ。そしてラストシーン。全てがうまくいったにも関わらず呆然とした表情でたたずむマイケルの表情が、これまたその直前に描かれる若き日のマイケルや家族の様子との対比によって、より深い哀しみを観るものに伝えます。涙が流れる哀しみなんて安っぽいものなのかも、と思えるような深い哀しみ・やるせなさが身体全体に伝わってくる気がしました。ええ、明らかに前作よりも私にはキましたね。

 思うに、私がこの作品にシビレたのは、やはり前作があってのことかなと。ヴィトが前作で「時代が違う。これからは表で動け」みたいなことを言ってたと思うのですが、PART IIでそれが効いてきていますし。今週末にでもPART IIIを観ようと思っているのですが、その辺の連鎖が非常に楽しみです。

 さてBlu-ray版ですから画質についても一言。基本的には前作同様の美しさと言えると思います。やはり30年以上前の作品とは全く思えませんね。やはりこういった超大作は、きちんとお金と時間をかけて丁寧にノイズ除去が行われるのでBlu-rayの真価が発揮されますね。先日ディズニーの「眠れる森の美女 プラチナ・エディション(Blu-ray)」を購入して少しだけ観たのですが、これはもう50年も前の作品とはホントに全く思えない、超絶なる美しさでした。邦画においても、過去の名作にこのような処理を施してほしいものですが、市場のパイを考えるとなかなか難しいのですかね…。

 

個人的満足度:★★★★★(声までマーロンに似せてしまうロバート・デ・ニーロが凄すぎです)

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10月
20th

ゴッドファーザー

投稿者: マサル | Files under Blu-ray, Cinema, ★4

 1972年公開のアカデミー作品賞映画、ゴッドファーザーです。AmazonでBlu-rayボックスを購入して鑑賞しました。

 先日発表された、英国の映画雑誌エンパイアによる歴代最高の映画ランキング500こちらのほうが見やすいかと思います)では過去の全映画の中で1位、米国の映画レビューサイト、IMDbでも10/20の時点では2位(ちなみにダークナイトは4位)と、軒並み高評価な作品です。そんなわけで、大変大きな期待を持って、気合いを入れて(部屋を暗くして..w)鑑賞しました。

 感想としては…はい、すごく面白かったです。3時間近い長尺作品なのですが、途中飽きることもなく、ほぼ一気に見きってしまいました。マーロン・ブランドの演技は確かに鳥肌モノだし、アル・パチーノは前半は甘くて後半は怖い、見事なものです。そして音楽。有名なアノ曲(よく暴走族のクラクションに使われているアレ)は、実はあまり多くは使われていないのですが、やはりシビレます。個人的には、もっと出番を少なくして、ラストシーンにのみ使用しても良い気がしましたが。

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 しかし、「歴代最高の映画」と評されるそのゆえんは一度目の鑑賞ではちょっと分かりませんでした..。ええ、話もまぁ面白いですしリアリティもある。単なる「アホになって見る映画」ではなく、深い哀しみや途方もない「仕方なさ」も感じることができる。絵も大変美しく、セットもサイコーで、どのシーンにも破綻というかツッコミどころがない。(以下は私の解釈だけど)マイケルは最初の妻だけを純粋にひたすら愛していて、しかしその妻が殺され、彼は「どうしようもない、仕方なさ」を実感し受け入れ、そして冷徹になっていく…その様に身震いしました。ヴィトーが5大マフィアのドンと話し合うシーンにも、正論を吐くことや感情を爆発させることを抑制して、ただただファミリーを守るために交渉する姿にドンゆえの哀しみを感じました。その辺を表情の変化で演じる俳優たちのスゴミにも感動しました。

 うーん、しかしやはり、「今まで観た映画の中で最高か?」と言われると「うーん、少なくともダークナイトを初めて見たときの感動や、何十回も繰り返して見てしまうヘアスプレーの痛快さには自分としてはかなわないかなぁ」、という感じです。なんと言うか、「いつの間にか画面に釘付けになっていて、もう夢中になっちゃってる」というのではなくて、「一歩はなれたところから、やや鳥瞰的・俯瞰的に作品を鑑賞している」感じになっちゃったんですよね..。その上での「感動・感激」だったので、超夢中になった作品よりは私としては印象が薄いというか、時間の経過が短くは感じられなかったというか、そんな感じです。まぁ、「もう38歳なんだし、ジェットコースターのスリルよりも、観覧車や展望台で景色を楽しむことを覚えろよ」という感じかも知れませんが、まぁこればかりは仕方がありません..。しかしまぁ、傑作・名作であることは全く疑う余地はないかと思いました。ハイ。

 この作品はBlu-rayで鑑賞したのですが、先日の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(1984年作品)との画質の違いには驚きました。もう、「ゴッドファーザーのほうが10年新しい映画なんじゃないか?」と思ってしまうほどの美しさでした。まぁ、シーンによってはボケボケなところもあるのですが、シーンによっては2000年以降の作品と比較しても大きくは劣らないくらいの解像度・鮮明さがありました。やはり名作だけに1枚1枚丁寧にノイズ処理を施してあるんだなぁ、という感じです。おそらくDVD版とは比較にならない美しさかな、と思います。(実際に比較していないので無責任発言ですが)

 

個人的満足度:★★★★☆(「仁義なき戦い」を観たくなりました…)

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10月
16th

Air Jordan VI カーマイン

投稿者: マサル | Files under Fashion, 小物その他

 NABの超スーパースター、マイケル・ジョーダンを冠したバッシュ、「エア・ジョーダン6 カーマイン」です。写真のうちキレイなほうは、今年の5月に発売になった「カウントダウンパック17/6」の復刻版、汚れてるほうは、1989年(?)発売のオリジナルです。

 エア・ジョーダン(以下AJ)・シリーズは1から現在23までが発売されていて、基本的には競技用のバスケットボール・シューズなのですが、4あたりからストリートでもファッション用途で人気に火がついて、5や6ではアメリカでこのバッシュ目当ての殺人事件が起こるなど、当時は世界的に大人気になりました。私は高校時代にバスケットをやっていたので、競技用シューズとしてのAJ1も知っていたのですが、当時は「バッシュと言えば白」みたいな風潮があって、派手な色のもの(AJ1は有名な赤や青以外にも20色近くのカラー・バリエーションがあったと記憶しています)は誰も履いていませんでしたね。っていうか、軽さを最優先しているためか、「ソールが薄くて足が痛くなる」という評判があって、あまり人気はなかったかと。

 4が人気になったのは、私が大学1年生のころで、その後の5、6、7あたりはどこの店でも販売が決まると長蛇の列ができ、しかも大抵は入荷数も少ないのですごい競争になったりしていました。そんな中でもこの6は5と並んで最も人気のあったモデルなんですが、最初は黒と白(白は2種類あった気も….)の2色で5に比べるとあまり人気はなく、その後7が発売になる少し前にこのカーマインが発売になりました。発売当初は白や黒に比べてあまり人気はなく、なんと当時はディスカウントショップの「ダイクマ」の新規開店セールの目玉商品として半額で販売されたという、今となっては信じられないこともあったのですが、そのデザイン性から一気に人気になり、しかも(たぶん)生産数も少なかったらしく、それはもう大変な人気になってしまいました。当然のようにプレミア価格で販売され、大体は15万〜20万くらい、最も高いとき(発売の2〜3年後)だと26万円とかになっていました。まぁ、実際に26万円で買った人がいるのかどうかは分かりませんが、少なくとも店頭での価格はそんな感じでした。

 私がオリジナルを入手したのはそんな時代のさらに数年後で、最初に発売されたモデルにそろそろ加水分解(AJシリーズに限らずある時期以降のバッシュは、ソールにウレタンが使われていて、販売後長くても10年程度でこの部分がボロボロになってきて履けなくなってくるんです…)が始まっていて、それもあってやや価格が下がってきていた時期でした。しかし購入後数年で当然のように加水分解が始まり、実際に履くのは難しい状態に。結局、思い切ってスニーカーの修理屋さんに出してソール部分をゴムで作ってもらい、なんとかはける状態にしてしばらく履きましたが、履くたびに赤い部分がはげてきたりしてどんどんボロボロになって行くので最終的には「観賞用」になってしまい、今は家の玄関のところに置いてあるという状態です…。

 さて今回入手した復刻版ですが、実はヤフオクで購入しました。「始発前から並べば買える」状況であることは調べて分かっていたのですが、その日に運悪く風邪をひいてしまって、まぁ若いころなら無理して行ったところなんでしょうけれど、「ま、いいや、少し上乗せしてヤフオクで買おう」ということになってしまいました。結果的には1万円強の上乗せになってしまいましたが、まぁ朝イチに並ぶ労力分だ、と思えてしまうところに、「歳をとったなぁ」と実感してしまいました…。

 上の写真は、オリジナルと復刻版の比較ですが、大きな違いはカカトの部分のマークくらいで、私はオリジナルのNIKEマークのほうが好きなんですが、まぁこれは仕方ないですね。あとは色あいもサイズ感も忠実で良い出来だと思います。

 ちなみに歴代のAJシリーズで、プレミア価格ぶりではこのモデルがダントツだと思いますが、単純にストリートでの人気で言うと、たぶん1、5,6、11、7…といった感じでしょうか。私は現在バスケをするときは5の黒、ストリートでは1の赤(下の画像の左側)および青(下の画像の真ん中)、6のカーマイン、6ブーツのグレー×オレンジ(下の画像の右側)を服によって履き分けています。やはり、赤や青のバッシュは目立つので、服を選びますね…。今回購入したカーマインはまだキレイなので、白と赤のコントラストが強すぎてちょっと自己主張しすぎな感じです。いまバリバリ履いていますので、そのうち汚れてくれば、味も出てきてしかも履きやすく(服と合わせやすく)なるかな、と期待しています。

 

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10月
10th

容疑者Xの献身

投稿者: マサル | Files under Cinema, ★4

 福山雅治主演の邦画、「容疑者Xの献身」です。TOHOシネマズ六本木のシアター7で観賞しました。

 この作品、フジテレビのドラマ「ガリレオ」の映画版なのだそうですが、私は一度も見たことがなく、正直言ってあまり観るつもりもありませんでした。フジ系の映画は、「踊る大捜査線」でちょっとガッカリした(TV版のほうがずっと面白く感じました)こともありまして。ところが今日、ちょうど仕事がお休みで、お昼過ぎに起きて「うー、映画何やってるかなー」と軽くTOHOのWebサイトを観たらちょうど1.5時間後の開始だったので思わず「ポチッ」と座席確保してしまった次第です。

 

(以下ネタばれあります)

 

 というわけであまり期待もせずに観たのですが……いえ恐れ入りました、面白かったです。堤真一の表情、しゃべり、声、姿勢、すべてが「石神哲哉」その人に成り切っていて、その徹底ぶりに身震いしました。松雪泰子は、「きらきらひかる」以来のファンなのですが、個人的には彼女にはタカビーな強い女性(あるいはツンデレ系)を演じて欲しいと思っていて、「うーん、ちょっとイメージが違うなぁ」と最初は思っていたのですが、ラストに彼女が泣き崩れるシーンにはやられました。いやあれはズルいですよ。(^^; 福山雅治は相変わらずカッコ良すぎだし、柴崎コウも奇麗ですけど、まぁこの映画は堤真一の作品ですね。その点では、「ダークナイト」がヒース・レジャーの作品である点と似ているかも。

 物語の途中、堤真一演じる石神がその嫉妬心から、松雪泰子演じる花岡靖子の友人(恋人?)に手紙を送り付ける当たりでは、実はちょっと興ざめしていたんです。「論理的思考に従う天才がとる行動じゃないだろう」って。いくら恋焦がれたからって、周囲の状況とその後の展開について期待値計算しないのはおかしいだろうって。しかしその行動が実は、自分が犯人であると見せるための布石であると分かったとき(少なくとも私はそう解釈しました)、「これはやられた」と思いました。そこまで献身的でかつ論理的になれるものなのか、と。湯川が解き明かしたトリックのネタ(死亡推定時刻ずらし))についてはちょっと疑問の残るもので、私としては少し不満でしたけど(血液型はどう一致させたのか、他の方法で遺留品をさぐればすぐにDNA鑑定されちゃうのでは、とか。あるいはちょっと関係ないけど、パンジーの花に意味はなかったのか、とか)、そんなことを吹き飛ばすくらい、石神の純愛ぶりにやられてしまいました。

 というわけで、「包帯クラブ」のコメント欄に「TVドラマとのタイアップ映画」批判みたいなのを書いてしまいましたが、恐れ入りました。私が悪かったです。この作品は文句なしに面白いです。(^^;

 

個人的満足度:★★★★☆(TV版も見てみようかな)

Popularity: 26%


10月
9th

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

投稿者: マサル | Files under Cinema, ★4

 1984年のギャング映画、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」です。「ムービープラスHD」で放送されたものを録画して視聴しました。

 この作品は会社の同僚に勧められて観た映画です。「勧めてもらったけど、Blu-rayは出てないしな〜」と思っていたら、HD放送が非常に良いタイミングでやってました。いやぁ、超ラッキーでした。(4時間近い大作なので、なかなか放送はないでしょうから..)

 作品は時系列がやや複雑で、「あれ?今はどの時代?」と戸惑ってしまうことが最初の1時間くらいは何回かありましたが、途中からはそんなこともなく夢中になって観てしまいました。Wikipediaの記事によると、「カンヌ国際映画祭で先行上映され、そこでも高い評価を得るが、アメリカで公開された本作の評価は、すさまじく不評であった。その理由は、なぜか製作側の意図によって物語の時系が整理させられ、さらにはモリコーネの音楽まで挿入されていなかったという前代未聞の手抜きによるものだった。」とありますが、これは最初にこの作品を観た人(配給会社のエラい人とか?)が混乱して分からなくなってしまったので、「分かりやすく時系列に並べろゴルァ」としちゃったのかな、とか思いますね。でも、今こうして「完全版」を観賞することができるのですから、編集作業を行った監督のセルジオ・レオーネに感謝です。

 物語は、若い頃にギャングでならしたヌードルスに届いた不思議な招待状と不可解な過去の謎をひもとく形で進みます。かといって、「あの頃…」などという野暮なナレーションは一切はいらずに概ね3つの時代を画面が行き来します。その中でも少年時代の描写がイイです!まず、街並みがすごく良くて、「うわぁ、いいなぁ」と素直に思ってしまいました。そして悪さを繰り返す少年たちのやんちゃさがもうたまりません。この時代の丁寧な描写が、後にヌードルスとその仲間の関係を描く上で非常に重要であることは誰が観ても感じるところかと思います。そして物語は青年時代とそこで起こる事件、最後に(作品中の)現代に戻るというわけです。終盤の盛り上がりも見ごたえ十分で、飽きることなく約4時間しっかりと楽しむことができました。終盤のヌードルスの表情、言動、行動には考えさせられるものがありましたね。「老いと死」がもたらす不思議な感情や諦めにも似た優しさは、私にはちょっと自分と重なる気がして(いえ、まだそんなに老いているわけではない..と思っているのですが、将来を想像していつも考えてしまいます)、ちょっとたまらない哀しさがありました。

 

個人的満足度:★★★★☆(さすがに2晩に分けて観賞しました..)

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10月
7th

包帯クラブ

投稿者: マサル | Files under Cinema, ★4

 2007年公開の堤幸彦監督作品、「包帯クラブ」です。WOWOWで放送されたものを視聴しました。

 主演の柳楽優弥の名前はカンヌで賞をとったくらいの知識しかなく、また石原さとみにもさほど興味がなかったのですが、番組表を眺めていてなんとなくタイトルに惹かれて録画し、特にやることのないヒマな日にぼーっと見始めた、という「やる気のない視聴」だったのですが、あっという間に作品に引き込まれてしまいました。38歳の私ですらこれだけ楽しめたのですから、もっと若い世代ならばさらに楽しめる気がします。

 この映画のテーマの1つに、「自傷行為」があります。この映画を観たことをきっかけに色々と調べてみたのですが、自傷行為というのは、社会の近代化・複雑化とともに増加(または少なくとも、表面化)しているようで、また自殺と同様に「友人がやっているのを聞いて」「ニュースで見て」といった伝播効果もあるようです。またこの行為は、死を目的にしたものや、他者からの同情は助けを欲してのものもないわけではないけれど、その多くは自らの精神的苦痛を緩和することを目的としているそうで、実を言うと私は持ったことのない感覚です。おそらく、私は相当に恵まれているか、楽天的なアホであるか、もしくはその両方ということなんだと思いますが、でもまぁ、全く理解できないというわけでもありません。要は「癒されたい」という欲求への手段の1つで、自分なんかだと「疲れた〜、もう何もかも投げ出して温泉にでも行きてぇ〜」となるところが、そんなことでは癒されない状況となったときに沸いてくる感情・欲求なのかなと想像しています。ちなみにに私は、比較的最近まで「癒されたい」などと思ったことは、ホントに全くなかったのですが(単なるアホ)、ここ1〜2年はそんな感覚も理解できるようになってきました。これは私が歳をとったからなのか、それともちょっとは成長したってことなのか…。(^^;

 映画の内容としては、虚無感や劣等感・過去のトラウマ等を抱く若者たちが、傷ついた人の心を少しでも癒してあげるために、傷ついた場所(恋人にふられた公園のベンチとか)に包帯をまいてあげるという「包帯クラブ」を結成。このクラブでの行動を通じて、石原さとみ演じる女子高生ワラ、柳楽優弥演じる変わった高校生のディノ、浪人生のギモ達の心境が変化し、実は自分たち自身が癒されていることに気付く…というものです。(一部、私の理解による部分が含まれていますが)

 「そもそも傷ついた場所に包帯をまいてもらって癒されるのか?」という疑問は当然あるのですが、しかしながらそれを楽しむ彼らを見て単純に「うらやましいなぁ」と思えてしまいました。その大きな要因の一つが、リアリティのかけらもないキャラクラーであるディノを演じる柳楽優弥の鬼気迫る演技と、すごくリアリティのあるキャラクターであるワラを演じる石原さとみの好演技があると思います。とくに柳楽優弥は「彼がいなかったらこの映画、コメディになっていたかも」と思えてしまうほどでした。なんかちょっと事件?事故?を起こしてしまったようですが、とにかく将来が楽しみな俳優で、彼の次回作も過去の作品も是非観てみたいと思っています。

 作品としてのテンポも盛り上がりも良くて飽きませんが、この辺は堤幸彦監督の手腕によるところが大きいのかな。撮影場所として選んだのが群馬県高崎市というのもさすがだと思いますね。いくつか「あぁ、尺の都合で省略したのね…」という感じのする部分(リスキが仲間になるところとか)もありましたが、しかし2時間という枠をきっちり守って削るところは削りながらも、バランスの取れた作品として仕上げ、最もイイタイコトはちゃんと伝えるあたりは、やはり職業監督である堤幸彦の真骨頂といったところなのではないでしょうか。

 

個人的満足度:★★★★☆(柳楽優弥にホレましたw)

Popularity: 11%


10月
6th

イキガミ

投稿者: マサル | Files under Cinema, ★2

 松田翔太主演の邦画、「イキガミ」です。新宿のバルト9で鑑賞しました。

 この映画を観る前に、新宿ピカデリーで「ヘアスプレー」を観ました。いやぁ、自宅のBlu-rayで観るのも悪くはありませんが、やはり映画館にはかないませんねぇ。料金も1,000円と安いですし、大満足でした。

 さて「ヘアスプレー」から約1時間後、バルト9での「イキガミ」です。一応、前日に原作の単行本の1巻を買って読んでおいたのですが、まぁ予習の必要はない映画でしたね。

 1000人に1人の確率で18〜24歳の間に死んでしまうという「国家繁栄維持法」が施行された世界という、まぁトンデモ設定の作品です。松田翔太演じる主人公は、死の24時間前に「死亡予告証(イキガミ)」を配達する国家公務員を職としています。物語は、イキガミを渡された若者たちの最後の1日を描くというもので、まぁこういう世界を設定してしまえば、感動物語はどんどん量産できそうですね…。

 さて、そもそもの設定に無理がある映画ですから、感情移入できるかどうかは、その他の部分にしっかりとしたリアリティが感じられるかにかかっていますよね。「イキガミ」「国繁法」という通称が存在したり、配達人がいつも同じ口上を述べるあたりは、その工夫の一つなんでしょう。また、高級レストランでイキガミを見せると店員の態度が一変するあたりも演出としては上手いですね。

 しかし、肝心のメインストーリー(3人の若者がイキガミを受け取ることになるので、大雑把に言って3つの物語があります)は、どれもすべて先が読めてしまうものだし、「んなわけないだろ」というツッコミどころや「え?それならこうすりゃ解決するじゃん?」というシーンが多く、私はどうも物語に入り込めませんでした。まぁ、ミスリードもののような驚きを求めるのはヤボだと思いますが、それにしても読め過ぎですよ。まぁ、1つのストーリーについては原作で知っていたというのもあるけれど、残りの2話もってのは..ううむ。

 いっしょに鑑賞した友人は「開始15分くらいで、松田翔太たちが立ちあがって、政府を転覆させる話かと思ってwktkしたのに…」と残念がってましたが、確かにそれなら面白いのに、とかちょっと思ってしまいました。まぁ、国家繁栄維持法の存在する世界のヒドさを描いた上で、政府転覆の話を描くとなると、4時間くらいはかかりそうですけど。(^^;

 

個人的満足度:★★☆☆☆(成海璃子は可愛かったですけどw)

Popularity: 3%


10月
4th

同窓会

投稿者: マサル | Files under Cinema, ★3

 永作博美主演の邦画、「同窓会」です。シネマート新宿で観賞してきました。

 ちょっとお知らせなのですが、私の大好きな映画作品「ヘアスプレー」が新宿ピカデリーで10/4(土)〜10/10(金)の1週間だけ再上映されるそうです。この作品は、劇場で観るほうが絶対に良い作品なので、超オススメです。私はすでに10回以上観ていますが、それでも明日行こうと思っています。(^^;

 さて「同窓会」です。この作品、そもそも存在自体を知らなかったのですが、いつもお世話になっているパズラーのふーこさんからタダ券を贈っていただき観ることになった次第です。正直に言うと、あまり期待せずに観に行った(当日の朝7時までフリー雀荘で麻雀をやっていて、かつ12:35〜の上映しかないという状況で眠かったので、「つまらなかったら寝ればいいか」くらいに思ってました…)のですが、いやいや思わぬアタリ作品に出会うことができました。ふーこさん、ありがとうございました。

 序盤のストーリーはここをご覧いただくとして、まずは、思わず「そんな女、いるわけないだろっ」とツッコミを入れたくなるような超性格のいい女性を演じる永作博美と、その高校生時代を演じる尾高杏奈の可愛さにシビレます。永作博美と言えばやはりその「笑顔」に魅力があるわけで、当然スクリーンでも笑顔のシーンが多くなります。となるとその高校生時代も同じように魅力的な笑顔をふりまきまくるキャラでなくてはならないわけですが、尾高杏奈はバッチリそれをこなしてくれています。もちろん、笑顔がイイということもありますが、どんなシーンでも(例えば好きじゃない男性に告白されて困ってしまうシーンでも)笑顔を主体にした演技をしていて、どんどんキャラクターの好感度がアップしていきます。

 

(以下ネタばれアリ)

 

 ちなみに私は、「同窓会」というタイトルから「なんか昔を懐かしむ、ほのぼのとした映画なのかな」と思っていたのですが、実際には最近流行りの?ミスリードものでした。そうですね、「アフタースクール」に近い(あそこまでミスリードはしないけれど)といえば分かりやすいでしょうか。途中は、もうバレバレのミスリードで話が進んでいて、「え?最後に主人公がそれに気付くってオチ?それはあまりにも観る人をバカにしてる気が….」とか思ってしまいましたが、さすがにそんなことはありませんでした。ええ、ちゃんと「あっと驚き、それまでの伏線を一気に回収する」仕掛けが用意されていましたよ。まぁ、いたるところに「それはねーだろ」というシーンもあるのですが、興ざめしてしまうようなものではなく、2時間飽きることなくしっかり楽しむことができました。

 

個人的満足度:★★★☆☆(これを観て「こんな女性にめぐり合えたら…」などと考えないほうが良いかとw)

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