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12月
30th

アバター

投稿者: マサル | Files under Cinema, ★4

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現在公開中のアメリカ映画、「アバター」(監督:ジェームズ・キャメロン)です。TOHOシネマズ六本木シアター7で鑑賞しました。

もう、映画ファンはみんな待ち望んだ1本、ですね。「ターミネーター2」「タイタニック」の2本は、生涯ベストにあげる人も多いくらいですし。実際、映画館は終電を超える時間帯の上映にも関わらず超満員。異様ともいえる熱気の中、上映開始となりました。

3D映画は今冬、「クリスマス・キャロル」「カールじいさんの空飛ぶ家」に続いて3本目。その凄さには、それなりに慣れていたつもりだったのですが…いやぁ、度肝を抜かれました。これは確かに、「無声映画→トーキー」、「白黒→カラー」という変化に匹敵する、すごい変化なのかも。特にすごいと思ったのは、スカイ・ピープル(地球人)の司令本部みたいなところでの、コンピュータ画面の映像。「攻殻機動隊」なんかに登場する、何もないところにディスプレイが浮かび上がる、あのシステムが描かれるのですが、その立体感にびっくり。「なるほど、将来はこういう風になるのか!」(いや、なるわけないと思いますがw)と、ちょっと感動してしまいました。

押井守が「こっちのやりたいことを全部やられてしまった。完敗です。」とコメントしたとのことですが、彼のような映像優先型の作り手には、もうたまらない作品なのだろうな、と思います。私もゲームを全くやらないのにPS3ソフトを「映像を見るためだけに」買ってしまうような人間ですから基本的には同類でして、CGと思われる(←この表現ができるのもちょっと感動的)シーンでは、「すげぇ、ここもあそこも動かしてる!」などと動きの多さに感動してみたり。

ただ、この映画、3時間の割に長くは感じなかったというか、まぁ楽しめたのですが、これがもしも2D上映だったら、飽きずに観れたかというと、ちょっと疑問もあります。いくつかの重要な心理の変化が欠けている気がして(ジェイクがナヴィの信頼を取り戻すシーンとか、ナヴィ側に寝返るジェイクとグレイス以外の人物たちの描写とか)、「いやそれは強引すぎるだろう」と気になる部分が結構ありました。この辺は、「ディレクターズ・カット版」だとちゃんと描かれるのか、気になるところではありますが、違和感を感じてやや冷めてしまったのは事実。同様のことを、「タイタニック」でも思ったんですよね…私は。

実はそもそも私はジェームズ・キャメロンの作品は、「すごく楽しいけれど、何度も観たくはならない」ものが多いんです。なんというか、うまく悪役を設定してそのワルっぷりを強調することによって観客をあるキャラクターに感情移入させ、最後にそいつを叩きのめして終わる、という大きな流れを感じてしまうことが多いんですよね。「あぁ、なるほど、こうやって観客にコイツへの憎悪をインストールするのね、ふむふむ」なんて感じになっちゃって、「ってことは、ラストはこんな感じだろう」と予想してしまうという、メタ的な視点で映画を観てしまって、結果的に「思いっきり」は楽しめないと言いますか。たぶん、ジェームズ・キャメロンの映画はその辺が上手すぎて、私には「ちょっと鼻につく」感じがしてしまうのだと思います。

まぁこの冬の映画で他人に最もオススメできる映画という点では、「カールじいさん」と並んでこの作品もトップにあげられると思います。最後の星評価が、「個人的満足度」でなく「オススメ度」であったら5つ★にしたと思います。子どもでもそれなりに楽しめる単純明快なストーリーを映画史に残るであろう大迫力の映像で描き、最後に観客にバッチリとカタルシスを与える作りですから、最大公約数的には間違いなく楽しめる一本かと思います。オススメです!(宇多丸風にw)

個人的満足度:★★★★☆

Popularity: 40%

6 responses. Wanna say something?

  1. KLY
    1月 2, 2010 at 00:01:30
    #1

    明けましておめでとうございます。
    押井監督のコメントはその通りでして、彼の『アサルトガールズ』を観ると、そういう気持ちが良くわかるほど酷い出来でした。(苦笑)
    それはともかく、映像技術というのはここまで進化したんですね。というかあれがCGだというなら今まで見てきたのは…。実は2回目を噂のIMAX3Dで観てきました。解っているのにスゲェ!って感じです。体感型なんで、2度目位では全然色褪せないんですね。しかもIMAXとあって臨場感がより一層増してましたし。
    難しいことを言わない、いわゆるエンタテインメントとしての映画らしい映画だと思いました。

    余談ですが製作費が217億円ですって。日本だったら事業仕分けに引っかかる位の額ですよ。(笑)

  2. マサル
    1月 2, 2010 at 10:51:34
    #2

    > KLY さん
     明けましておめでとうございますー。

     アサルトガールズは、その酷評されっぷりに、「そこまで言われてるのなら、むしろ観てみたい」という気にすらなってしまいました。(^^;
     さてアバターですが、もう映像にはド肝を抜かれっぱなしで、私も川崎のIMAXシアターでもう1度観ておこうと思っています。話はまぁ凡庸な気がするんですけど、それを補って余りまくりの大迫力映像ですよね。DVDやBDで観ることに意味はない気がするので、買うのはスルーして、映画館で見納めしておこうと思っております。

     というわけで、今年もよろしくおねがいしますー。

  3. ノラネコ
    1月 2, 2010 at 23:49:37
    #3

    3D、IMAX、2Dと全バージョン制覇しました。
    結果やはりこれは3Dで観るべきですね。
    2Dには2Dのよさはありますが、スポイルされている部分も多いです。
    ただ、これは監督自身が3D用の映画と言ってる様に、これを2Dで観るのはカラーの映画を白黒で観るような物ですから、3Dの印象で評価するのが妥当でしょう。
    3Dを観てから2Dを観たら、より楽しめる気がします。

  4. マサル
    1月 8, 2010 at 10:16:19
    #4

    > ノラネコさん
    映像革命という意味では、もう確実に映画史に残りそうな作品でしたねぇ。私も開始30分くらいは、映像の隅々ばかりを見ていました。キャメロンもそれを見越して作ったのか、セリフを少々見逃しても大丈夫な作りになっていましたし。
    おっしゃるとおり、この作品は3Dでないと評価できない作品だと私も思います。ストーリーは比較的凡庸ですし。(キャメロン自身も、最新技術で普通の映画を作った、みたいなことを言ってるようですし)
    何はともあれ、この作品が「今後の3D映画の基準」になっていくなら、この映画の果たした歴史的役割はすごいものがあることになるんだろうな、と思いますね。

  5. なな
    1月 12, 2010 at 23:08:56
    #5

    こんばんは
    3D初体験で吃驚したり楽しんだり,忙しい3時間でした。
    ストーリーはたしかに乱暴な展開も目につきましたが
    わかりやすくって楽しかったです。
    そういえば,この監督の作品の悪役って
    わりと単純でしつこくてわかりやすいですね。
    悪役がラスト近くにやっと退治されることによって
    観客は確かに大きなカタルシスを得るという仕掛けですね。
    この手の映像重視の作品はあまり得意でないのですが
    キャメロンを信じて観に行ってよかったです。

  6. マサル
    1月 28, 2010 at 02:54:22
    #6

    > なな さん
     す、スミマセン、すっかりお返事を見逃しておりました。m(__)m
     この映画、実はIMAX 3D版も観に行ったのですが、やはりIMAXのほうが迫力と高精細感があるような気がしました。あと、発色というか明るさがありますね。ご指摘の通り、「悪役は悪役らしく」というあたりが、私はあまり好きではないのですが、まぁ映像のすごさは超弩級ですね。いずれにせよ、映画の一つの基準を打ち立てたと言えるのではないでしょうか。

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